第五回:妻はTVに夢中です
アウシュビッツに行きたいのですが、妻は全然行きたくないようです。
私は、もはや”人”としての矜持かけ、”行きたい”を超えて”行かなければ”との
思いに駆られてるのですが、妻は全然行きたくないようです。
アウシュビッツには、施設公認の唯一の日本人のガイドさんがいるようですが、それでも、妻は全然行きたくないようです。
どうして行きたくないのか尋ねると「暗い気持ちなる所には行きたくない」と、真っ当な答え。
それを超えての”負の遺産だろうが!!”との、叫びは心だけで、平身低頭”行こうよ~”と誘っています。
”行こうよ~”と、サンリオピューロランドに誘うみたいに、誘ってますが、妻は全然行きたくないようです。
アウシュビッツのプレゼンをちょくちょくしますが、話が陰惨過ぎて、すればするほど逆効果です。
多分もし、夫婦で東欧旅行をしても、アウシュビッツは一人旅になりそうです。
一人は、怖いから、やだな。
ところで、最近知ったのですが
アウシュビッツの正式名称は「アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所」と思っていたのですが、本当は「アウシュビッツ=ビルケナウ強制絶滅収容所」というんですね。
ますます、妻が行きたがりません。