妻が話を聞いてくれないから... 

妻が話を聞いてくれないから、ブログ始めました。

第十一回:妻はパンを食べている最中です(会話をとりもどせ!!♬)

 今回は(珍しく)妻が話を聞いてくれた話。

 ありふれた日常風景が一瞬で姿を変え、まるで閃光に打たれたような体験をしたので、妻に報告した話です。
 それは、立川駅前のパチンコ屋の前で起こりました。
クリスタルキングが歌う「愛をとりもどせ」が止めどなく響き、ケンシロウラオウが激しく拳を打ち付ける映像と共に、垂れ流されていました。
 誰一人関心を持つことなく、人々は行き交い、ただ私一人だけ立ち尽くしたのでした。

 というのも、初めて聴いた幼少期から経ること三十云年、「愛をとりもどせ」の歌詞の“ある言葉”が、出し抜けにその日の私の脳天を貫きました。

「“すべて溶かし無残に飛び散るはずさ”とは、一体どういう状態だろう」と。


 妻に簡単に経緯を伝え、「”すべて溶かし無残に飛び散る”って、どういう状態やと思う」と尋ねましたが、彼女は答えにあぐね、「あなたはどう思うの」と問うた。

私は「空手家が己の剛腕を証明する為に、叩き割るぐらいの厚い氷を、火だるまの人が(ダウンタウン松本が往年のコント番組「ごっつええ感じ」で演じた)キャシイ塚本先生みたいに“どーん”とブン投げた感じかなあ??」、「そんな事、現実であるんかなあ?」。

 妻は「たぶん(物理的な話ではなく)“こころ”の状況やろうね」と答え、
「キャシイ塚本先生は、心が“すべて溶かし無残に飛び散った”結果、ああなったんちゃうか」との彼女の答えが的を得すぎて「MEはSHOCK」。


 愛をとりもどせたかどうかは、分かりませんが会話は取り戻しました。